"We have to learn about the conditions that set the problem in the course of trying to solve it."
(Noam Chomsky, 2008, On Phases, p.135)

podcasting Articles

Subscribe to the podcasting articles

[8] competence vs. performcance: 理論言語学と実験言語学の間にあるギャップについて

[01:27] おさらい: 生成文法は言語の無限性に注目することで従来の言語研究に数々の視点の転換をもたらした // [07:35] 理論言語学と実験言語学の間のギャップ∋言語能力(competence)と言語運用(performance)の間にあるギャップ // [14:47] 言語能力(competence)と言語運用(performance)の区別とは // [20:42] 言語産出(speech production)における言語使用の創造的側面(creative aspect of language use)の問題(デカルトの問題)は我々人間の理論的理解の範囲を越えたところにあるのかもしれない // [27:56] 言語産出と違い、言語知覚(speech perception)の問題に関してはある程度決定性を保ったモデルを作ることが可能かもしれない // [30:30] 重要な未解決問題:文法性の程度(degrees of grammaticalness)が統辞解析(parsing)のモデルに投げかける難問 // [47:25] 理論言語学が実験言語学との有意義な協働体制を実現するためには、経験的に妥当な統辞解析のモデルを作ることが何よりも必要である(理論家の踏ん張りどころ)。

[7] 原理・パラメターモデル(Principles & Parameters Model)

[00:00] はじめに (前回のおさらい) [05:50] Xバー理論 (X-bar theory) と 主辞パラメター (head-parameter) [29:46] 原理パラメターモデルの登場 [36:39] チョムスキーの原理パラメターモデルの評価 伝統的な句構造規則(phrase structure rules): (1) English: a. S’ → COMP S b. COMP → (XP) ±WH (i) +WH → if, whether, Ø (ii) −WH → that, Ø c. S → NP Aux VP d. Aux → Ø(Present),-ed(Past), will, … e. NP → […]

[6] UG構成要素の一例: 島制約(island constraints)、下接原理(Subjacency)の話

[00:02:45] はじめに [00:07:38] Chomsky’s (1964) A-over-A principle [00:26:22] Ross’s (1967) catalog of island constraints [00:38:31] Chomsky’s (1973) Subjacency Principle [01:12:07] Rizzi’s (1978) data from Italian (1) Wh-movement (simplified) structural analysis: COMP – X – wh-phrase – Y structural change: wh-phrase – X – ⊘ – Y (2) a. S’ → COMP S b. COMP → […]

[5] Syntactic Structures(Chomsky 1957)の変換生成文法

※今回のPodcast講義では補足資料が必要になります。HPからダウンロードしてください:Chomsky (1957) Syntactic Structures, Appendix II (PDF) // 講義補足資料のPDFはこちら。 [00:02:06] 前回までの簡単な復習 // [00:04:49] Chomsky (1957) Syntactic Structuresの概説 // [00:08:26] Appendix IIの見方に関する概説 // [00:17:15] (1) “The boy reads the books.” という文の派生(derivation) / Phrase Structure: Σ:  # Sentence # ―(F1)→ # NP + VP # ―(F2)→ # NP + Verb + NP # ―(F3)→ # NPsing + Verb + NPpl […]

[4] 生成文法研究はプラトンの問題(刺激の欠乏問題)の収集・整理から始まる

[01:27] プラトンの問題とは何か(プラトン哲学の紹介を交えつつ) // [15:15] I-languageという概念 // [17:26] 一般学習機構だけで言語の獲得の問題が片付くだろうか // [35:12] structure-dependence(構造依存性)の原理(サヴァンのクリストファーの実験の話など) // [38:48] 生成文法理論はUGの措定を通してプラトン主義と部分的合流を果たした // [45:11] 現場の生成文法研究は大小様々なプラトンの問題の収集・整理から始まる(冒頭の質問への回答として、反面教師的一例として成田の卒論と修論の研究テーマとその選び方に関する反省を交えつつ) // (今回配信分のハンドアウトはこちら)

[3] 生成文法理論はヒト言語の無限性の学問である

[00:01:26] 言語の進化学会(EVOLANG9)に関する個人的感想 // [00:27:27] ヒト言語の無限性 ([00:35:31] 小鳥の歌の文法との比較など) // [00:45:24] 無限性に注目することの重要性 // [00:55:05] 「生成文法」(generative grammar)とは何か // [01:01:11] 言語記述・言語獲得・言語進化という三つ巴の研究課題

[2] 成田広樹・福井直樹. 2011「言語を巡る「何」と「なぜ」」音読

今回は私成田が福井直樹先生との共著で言語学の面白さを論じた解説文の音読をお届けしたいと思います。第3回の配信ではこの解説文の内容に基づいた議論もお送り出来ればと思っています。 成田広樹・福井直樹 (2011). 言語を巡る「何」と「なぜ」ー生成文法の視点からー. 『日本語学』30(13): 24-33. [01:49] §1 無限性にまつわるヒト言語の固有性 [08:52] §2 併合理論の射程 [16:48] §3 言語獲得の問題と普遍文法 [25:20] §4 普遍文法と言語進化の問題 [30:45] §5 おわりに

[1] はじめに

こんにちは。成田広樹です。この度新しいPodcast「naturally mind/brain」の配信を開始しますのでお知らせします。私成田が授業や講演の準備をしている時、または学会などに参加して発表をしたり他の研究者の方の講演を聞いたりした時に考えたことなど、言語研究、そしてそれを取り巻く心の科学、脳の科学にまつわるアイディアを皆様と共有する場にしていけたらなと思っています。今回はこのPodcastingの趣旨説明が主たる内容ですので、言語・心・脳の研究を巡る議論は次回以降に配信していきたいと思います。2012年度内は主にノーム・チョムスキー(著)、福井直樹(編訳)『言語基礎論集』(岩波書店、2012年)の講読に基づくお話をさせていただきたいと思っていますので、ご興味のある方はどうぞお気軽にこちらのPodcastを登録していただけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。